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April 19, 2011

ピアノ買ってください?

いろいろと思うところ。

うちのお教室の門をたたいてくださる生徒さん、相当数あります。時間があわずに問い合わせ時点で断念される方が殆どですが、実はもうひとつハードル^があります。

それは練習楽器のこと。

現在、私の門下には練習楽器を持っていることを前提として入門していただくことにしています。入門時になければだいたい3か月以内を目処にご用意いただきます。もしもお持ちの楽器がキーボードだとしたら少なくとも1年以内には88鍵のものに(電子ピアノはOK)買い替えていただくようになることもお伝えしています。既に電子ピアノをお持ちの方には上達してしまったらいずれはアコースティックにしていただくことも考えられるかどうか伺っています。

ちいさなこどもの習いごとに数十万もする楽器を先行投資するのは難しい。それは理解できます。でもピアノはプールや体操教室とは違います。おうちにプールを作ることや体育館を作ることは普通に考えて不可能です。でも、ピアノはどちらかといえば語学や普通の勉強と同じく、毎日家で継続して練習することが必要な習いごとです。
実際、住宅事情で難しいとおっしゃる方も多いです。うちは一応東京23区内でマンション住まいのかたが殆どですから。

「ちいさいうちはキーボードで上手になったら買いかえればいいですよね?」とおっしゃる親御さんも多くいらっしゃいます。

小さいうちにアコースティックを使っていないことによる弊害というのもあります。ひとつには耳が決定的に悪くなる。電子ピアノは(現在はだいぶ性能もあがり無段階に近いとはいえ)接点で制御している強弱だったり、ペダルもそうです。弦を叩くアクションがないので、指先の繊細なコントロールはできません。

もうひとつは運動機能の問題。木製鍵盤をうたう楽器であったとしても。それは鍵盤の部分だけであって、鍵盤を叩いて弦につたわりハンマーを打つ感覚は再現できないのです。そしてピアノの表現力というのは本当はそこが一番大切で、演奏技術や表現力に結び付くところだったりもします。

もちろん電子ピアノにもよいところはたくさんあると思います。実際ピアノ人口が減らずに趣味としてつづけられるおとなの方が増えているのは、電子ピアノの進化に沿うところがとても多いと思います。私自身も指さらいで深夜にサイレントを使うことはあります。

アコースティックピアノでもサイレント機能を使った場合は、実は電子ピアノと同じになってしまうのだということも実はあまり知られていないようです。アップライトとグランドのアクションの違いも同様で、一般の方には鍵盤がついていればそれはピアノと同じものとみなされるわけです。

だからこそ教える立場として正しく説明できるようにありたいと私自身は思っています。そのうえで購入を決断されるのは生徒さんです。こちらが説明義務を怠っておいて「ピアノを買ってくれない」と言う気はさらさらありませんし、この話を入門時点でして「あそこの先生はピアノを買わせる高飛車なひと」と思われるのも心外です。

練習楽器があるからすごく練習するかといえば一概にそうとも言えません^^;。でも、私の経験上、私自身が「ピアノ買ってください」と言えなかったばかりに生徒の9割がキーボードや電子ピアノだった20年前に比べて、現在の方が弾ける生徒も熱心なご家庭が増えていることも事実です。

敢えて言うなら私自身はグランド擁護派ですがw、我が家は母子家庭でしたし決してものすごく裕福だったわけでもありません。母は私のピアノの為にどれだけいろいろなことを我慢してくれていたんでしょうね。もしかしたら家族でレジャーの数回くらいは私のせいで流れてたかもしれません^^;

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